クリスマスに安比高原ツアーの他にもう一つ「亀屋ツアー」というのが、前会社ウィンタースポーツ同好会の恒例行事にあります。
石打丸山スキー場にほど近い場所にある民宿「亀屋旅館」
高級ホテルが乱立する昨今、設備はお世辞にも良いとは言えないのですが、そのアットホームな雰囲気は全てを超越。
宿泊施設に必要なものは「設備よりもサービス」なのだということを亀屋は教えてくれます。
We have a trouble.
亀屋歴10年以上のN地君が前会社を去った今年。それでも前会社を中心とした総勢12人が参戦を表明。 車は先発隊(21時前到着予定)と後発隊(深夜着予定)、翌朝到着隊の3隊に別れて現地を目指します。
自分は前会社の後輩S田君が運転する車で向かう後発隊に所属。事前連絡では22時錦糸町出発。
ところで亀屋ツアーの場合、不思議と出発前にトラブルに見舞われます。
昨年は某顧客から出発直前に電話があり「仕様変更を今日中(夜中)にやれ」という無理難題を押しつけられ、
数人が出発を延期して徹夜で仕事をすることになった。
そして今年は──
前々から「仕事が終わらないかもしれません」と言っていたS田君が、仕事のトラブルにより参加を断念。
彼からの無念の電話を受けたのが20時30分。自分が原因でないところによる仕事のトラブルなのだから、無念さを察するに余りある。
日本人は本当に働きすぎ(※1)だ。
(※1)日本人は本当に働きすぎ……日本人というよりも、IT業界(笑)に巣喰う病か。
しかし困った。
後発隊は運転手の彼が頼り。彼が不参加となったため移動手段がなくなった。
数日間にS田君が「行けないかも……」とアラームを発したとき、
同じく後発隊のY嬢が「私が車を出しますよ……私の運転でよければ」と言っていたのが、にわかに現実味を帯びてきた。
とりあえず彼女に電話すると「スタッドレスタイヤが古いので、 途中でチェーンを巻かないといけないかも」という不穏な発言(※2)は聞かなかったことにして、急遽Y嬢に車で出発することに。
(※2)不穏な発言……万が一を考えて、「チェーンの巻き方」のウェブページを印刷。にわか知識なところが不安でしたが。
もう一人の後発隊メンバーY嬢の従姉妹がいる東浦和まで、自分は電車で移動することに。電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ。北へ、北へ。しかし世の中には「拾う神」という存在があるもの。
翌朝到着隊のシゲに連絡すると「車なら出しますよ。是非、自宅まで来て下さい」という有り難いお言葉。そして幸運なことに彼の自宅は東浦和からそんなに遠くなかったのだった。
えらい辺鄙な場所で東浦和駅でY嬢・従姉妹と合流した自分は「お久しぶり&はじめまして」型通りの挨拶を済ませて、一路シゲの自宅へ-。
こうして夜22時30分。紆余曲折はあったものの、シゲの車で一路亀屋へ。後々、振り返ってみれば、もしシゲがこの提案を思いつかなかったら、
Y嬢が東浦和で合流しようと言わなかったら、シゲの自宅と従姉妹の家が遠く離れていたら……。
これらの幸運と各人の努力に自分は感謝しなくてはなりません。
ビンディング不調
石打丸山スキー場は、かつての黒歴史により今でもトラウマ。
スノーボードもそこそこの回数行き、普通に滑る分ならさほど問題はないレベルまで達していると自分では思っているのですが、
このスキー場だけは「滑られるだろうか……」などと不安にとりつかれます。
天気は眩しいほど晴れることもなく、吹雪で視界が閉ざされるようなブリザードでもない絶好の天気。まさにベストコンディション。
みんなも飛んだり跳ねたり回ったりと高度な技に次々挑戦するので、 自分もさらなるステップアップを目指してまずは基本のフェイキー(※3)を練習。
(※3)フェイキー……通常の進行方向とは逆向きで滑ること。簡単そうで難しい。
滑走は快調。さすがにここまで慣れると黒歴史なんてどこか遠い昔の出来事のように思えてきます。
……途中までは。
滑っている最中にビンディング(※4)が緩み、ブーツが板から何度も外れそうになった。
午後の滑走も終わり、みんなが「ナイターも滑るぞ!」と気炎を上げている中、寂しく宿に引き上げることになったのでした。
(※4)ビンディング……スノーボードの板とブーツを固定するための留め具。バインディングとも。
ゲレンデマジック
リフトから他の女性スキーヤーや女性ボーダーを眺めていると、みんな美人に見えてしまうから不思議なものです。
日本中の美人が集結しているのかと思えるほど。
この現象をS賀君が「ゲレンデマジック」と表現。通常の3割増で美人に見えるのだとか。
ある時、誰かがM澤先輩の姿を見て、
「そう言えば、M澤さんはヘルメット被ってつなぎを着たら、そんなにずんぐりむっくり(※5)に見えませんねぇ」
(※5)ずんぐりむっくり……ということは普段はメタb…(以下自主規制)逆に自分はそれなりに太った体型に見えるのか?
なるほど。
これもゲレンデマジックの一種か。
(つづく)





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