長かった学生生活も終わりを告げ、明日から弟も社会人。
いよいよ社会に飛び立とうとしている弟を見ると、数年前の自分の姿と重なって新鮮です。
何でも出来ると信じて疑わなかったあの日。
希望に満ち溢れていました。
自分が通り過ぎたあの日を振り返ってみて、兄と弟の違いと言えば、
弟はこれからの生活にあまり希望を感じていなさそう、ということか。
残業、残業で疲弊してゆく兄の背中を見て、「絶対同じ職業に就きたくない」と言い切っていた数年前。ふたを開けてみれば結局同じ穴の狢。
いくら好景気(?)のご時世とはいうものの、ペーペー大学の理系と言えば、こんなところしか就職先はなかったりするのです。
はいはい、兄弟そろってシステムエンジニアですよ。
システムエンジニアと言えば聞こえは良いが、真相はITドカタ。ブルーワーカー。
転職して他業種の人々と接するようになって初めて気づいた。ITドカタは搾取されるドレイなのだと。
それでもニートだ、ワープワだ、と言われている世の中にあって、曲がりなりにも就職してくれたことは嬉しい限り。そして一応、上場企業。
そんな弟の就職を祝って微力ながら何かプレゼントをしようと思った。
まず思い浮かんだのは本。
半年ほど前に人から紹介されて読んで、人生に活力を与えてくれた本を再び購入。
D・カーネギー「道は開ける」「人を動かす」
お値段、約3,000円ほど。
さすがにこれだけだと安く済ませたと思われるのも不本意なので、ネクタイでも買おうかと思った。
ところが困ったことにこれまでの人生で自分でネクタイを買ったことがない。
父親が使っていたものか、友人からのプレゼントで用が足りていたから、何を選んで良いのか見当もつかぬ。
とりあえずオフィス近くにある駅ビル「アトレ」に行った。
ところがあまりの数の多さにもう目が回りそう。
様々な色や模様のネクタイがところ狭しとひしめき合っている。
……これぞ色の暴力(笑)
紺系はスタンダードで面白くないと思ったので、新社会人らしく明るめで、それでいて派手ではない……。
そんなものにしようと漠然としたイメージはあった。けれども現実を目の前にして色が頭の中でチカチカと明滅して、ただただ混乱するばかり。
優柔不断ここに極まれり。悩むことおよそ40分。
店員にもアドバイスをもらい、悩みに悩んだ末、これぞと考えた1本を選んだ。
自分でもベストチョイスだと自負している。
ところが弟に渡したら、真っ先にネクタイ裏のタグを見やがった。ブランドで判断するつもりかっ。最悪。
挙げ句の果てには親からは「そんな結婚式みたいなネクタイ買わなくても……」など散々な言われよう。なんということだ。
とにもかくにも。
就職おめでとう。
あまり面と向かって口には出さないけれど、素直に嬉しい。
道は開ける 新装版
デール カーネギー Dale Carnegie 香山 晶 
創元社 1999-10
売り上げランキング : 116
おすすめ平均 
Amazonで詳しく見る by G-Tools
人を動かす 新装版
デール カーネギー Dale Carnegie 山口 博 
創元社 1999-10
売り上げランキング : 26
おすすめ平均 
Amazonで詳しく見る by G-Tools

Comments